富田さんは恐ろしい、何をしでかすかわからない。 月見台、囲炉裏、、、、住むの が楽しくなる家だ。 あちこちに演出をする。 施主さんも庭、前の芝生と家を可愛がって頂いている。
(担当:本田耕三 )
<黒い閑居> T邸は第二の人生を送る夫婦のための住まいである。 周りには田畑や山野が広がり、裏には小川が流れる閑静な地を選ばれての設計依頼だった。 打合わせはいつもご夫婦同伴で、羨むほど仲睦まじかった。大小二つの片流れ屋根が「人」文字のように支え合う形になったのも、今思えば自然の成り行きだったように感じる。 四季折々に彩りを変える背後の山々、この自然の彩 色に同化し、それを最も美しく見せる外壁の色は黒しか考えられなかった。 現場監督の元、多くの職人の手によって、Tさん退職の年の早春、「黒い閑居」は完成した。
富田建築設計室所長 富田眞二 (2003.2.25 記)