築20年の木造住宅の増改築工事です。 はじめは「台所を快適に」ということでスタートしたA様邸のリフォーム。設計士の新居さんと暮らしに対する価値観を語り合い打ち合わせを重ねることで、最終的には14.5坪の大規模な増改築工事となりました。 A様が「新築」の選択肢を選ばなかったのは、消費一辺倒の価値観を否定し、古い空間に宿る家族の記憶への愛着を大切にしたいという気持ちから。 葉枯らし乾燥の木頭杉を構造に使った、全面総ガラス張りの見事な空間が完成しました。 タウン誌「050」、県政だより「OUR徳島」でも紹介されました。 (現場担当:本田耕三)
2階寝室からリビングを見下ろしたところです。 重要な接合部は「ホームコネクター」という特殊なジョイント金具を使って、各 部材を接合していきました。
設計は日本の伝統建築の知恵や技術を新しく活かそうとしています。 この柱の組み方の「貫工法」もそのひとつです。(新居建築研究所)
自然の息吹の中に包み込まれているような、自然の素材と一体となっているような、すばらしく素敵な暮らしです。 こころばかりかからだまで健康になっていく感じ。 この家からエネルギーをいただいている感じです。 家の 力って本当にすごい! とても幸せです。
徳島市 A様
身近な自然環境を通して、日々さまざまな発見があり、心が開放されてゆくことを感じる住空間ということで、施主とまったく一致し、この家ができました。 A様が新しい家に望んだことは、日常を通じて感性豊かな生活がしたいということでした。 その思いが生かされ、2階までの吹抜けのリビングは天井までのガラス張りで、周囲の風景も部屋の一部のように同化させています。 春には緑が茂り、花が咲き、実がなり、風景が育ってくるということが起こってきます。 この家自然乾燥させた杉材と共にもっと風合いが出てきてますます美しく、生活が魅力的になっていくでしょう。 できる限り地域の素材、すばらしい地域の恵みを生活空間の中で生かしていこうと考えています。 海外の森林が減少する中、日本は最大の木材輸入国。そしてその日本の山は荒れている。その現実に対して一戸の住宅も世界につながっていることをいつも意識しています。 日本の伝統技術を活かし、大工さんの腕と技術を十分発揮していただいた住宅です。 監督さんも一生懸命がんばってくれました。
新居建築研究所所長 新居照和
下の写真は建前の様子。建前時に「井」型を組み構造用金物で補強していきました。そのため建方に 至るまでの時間が長く、一日で棟上げができなかったという思い出もあります(苦笑)